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院長通信

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成長は利他のため

キャリアアップという言葉があります。

自分の能力を向上させたり経歴を高める意味で使われ、国も助成金を出し支援しています。

キャリアを高めるのは良いことですが、医療者は、自己の成長が目的ではありません。目的は、あくまで利他(医療を通し、多くの人に幸せを届けること)であり、そのための準備が自己研鑽であり、成長はその結果、得られるものだからです。

医療が社会的共通資本として社会から守られるために、医療者がクリアしなければならない、4つの条件を見てもそのことはわかります。

<社会的共通資本たる医療を担う者の4つの条件>

・医療者は職業的倫理を明白な形で維持すること

・医療者は専門家としての科学的見地、技術的習熟をもつこと

・医療者はすぐれた人間的資質の持ち主であること

・医療者は提供する医療に対して常にきびしいチェックを受けていること

病で苦しむ人を一人でも多く、幸せにしたいという利他の精神こそが、
この厳しい前提条件をクリアするエネルギーになるのだと思います。

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