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院長通信

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あたり前

今月の全体朝礼では、「感謝」をキーワードに職員同士で自己紹介
あるいは近況報告をしてもらいました。

いろいろな「感謝」の話題が出てきたと思います。しかし、水を
いつでも好きなだけ飲める環境を感謝した人はいなかったのでは
ないでしょうか。

先日、「セカイイチオイシイ水~マロンパティの涙~」という映画
を観ました。フィリピンの小さな村に水道を手作業で9年間かけて
設置した実話の映画化作品です。

世界には安全な水が供給されずに死んでゆく子供達が今なお年間
100万人以上います。この映画の中、水道工事が行われる前、
現地の7歳の女の子が日本から来るボランテイアの主人公、明日香を
もてなそうと9km離れた泉から徒歩で水を汲んで来る場面があります。
女の子が両手で差し出したコップ一杯の水を明日香は一口飲んだだけで
無造作に残してしまいました。後で、その水の意味を明日香は知り、
後悔と共にボランティア活動に本気になって行きました。

水を飲めることをあたり前と思うと感謝の心は出てきません。しかし、
あたり前ではないことを知ると感謝の心が湧き、水を大切にしようと
する心も生まれます。

現在、行っているローコスト活動の目的は、これくらい良いだろうという
考え方や行動を改め、小さなことでも無駄であれば慎み、お金や物を大切に
使う職場になることです。それには、あたり前のつけ方を間違えないこと、
一つ一つの物や出来事に感謝することが大切です。

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