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院長通信

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私たちが目指す幸せ

2025年ビジョンの2番目に「職員の幸せを実現する」を掲げる予定です。

この職員の幸せも私たちが目指す医療と同じく、理念に謳われる自利利他の
精神に基づいた幸せを目指したいと思います。

そのためにまず自利利他の精神の源泉に立ち返り考えてみます。

 衆生苦悩我苦悩
 衆生安楽我安楽

これは仏様の慈悲の心を表した言葉です。

 人々の苦しみが私の苦しみである
 人々の幸せが私の幸せである

私たちが仏様と同じ心にはなれませんが、少しでもそのような心になろうと
取り組むことが大切です。

他の人の苦しみをありのままに自分の苦しみと受け止めることは難しくても
放っておけない、何とかしてあげたいと思うことはできます。

何とかしてあげたいと思う時、次に必要なのが、その苦しみを解決するため
の力です。仏様で言えば智慧であり、医療では知識やスキルとなります。

仏様には必ず慈悲と智慧が備わっています。その両方があって人々を幸せに
することができるからです。

新型コロナウイルスに立ち向かうにも、何とかしてあげたいという心だけで
は自分が感染するだけですから防護の正しい知識とスキルが必要です。

まず何とかしてあげたいという慈悲の心を持ち、次にそれを解決するための
正しい智慧の力を備え、一人でも多くの人を幸せにできる職員を目指しましょう。

それが実現できていると実感される時、医療者としての最高の幸せを
手にすることができます。直接、患者さんの笑顔に接することがない部署の
職員も、自分の仕事の先に患者さんの笑顔をイメージできる仕事の意味付け
ができていれば、同じ幸せを得ることができます。

自利利他の精神に基づいて多くの人の幸せを実現することで皆さんと一緒に
私たちの幸せを実現したいと思っています。


補足)

職員信条の1番目の抜苦与楽とは慈悲のこと、2番目の医療サービスの向上
は智慧のことを表しています。
職員信条には慈悲と智慧に裏付けられた職員を目指すことが表現されています。

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