幸せの形の違い

私たちの目的は患者さんに幸せになっていただくこと(利他)であり、
それがそのまま私たちのやりがいという幸せ(自利)になります。

しかし、一言で幸せと言っても、若い人と高齢の方とでは幸せの形に
違いがあることを、知っておく必要があります。

若い方々は、未来に向かう幸せです。体を治し、これからどんな幸せ
を掴もうか目指しておられる方です。そのような方々には、それを
どう応援するかという視点が大切です。

一方、高齢の方々は、自分の人生は何だったのだろうと振り返る視点が
多くなります。その時、自分の人生が誰かや何かに貢献できたことに
気づければ、人生の意味を知り、自分の人生は幸せだったと思えます。

介護の現場で介護者が利用者に対して持つべき大切な3つの心が教えられて
います。(「介護は人間修行」(黒澤貞夫氏))

1、尊敬
2、信頼
3、共感

1、尊敬
よくやっていただきました。おかげさまで私たち生きることができます。

2、信頼
私はあなたに、私の人生を豊かにしていただきました。

3、共感
あなたが一生懸命に生きて来てここにいることを私は分かっています。

この心で介護者が接する時、また機会があれば言葉に出す時、お相手の
方は、自分の人生が誰かの役に立ったという幸せを感じていただける
のではないでしょうか。

この基本が備わっていれば、簡単にタメ口は出ないと思います。

どなたに対しても、ぜひこの3つの気持ちで接することのできる
人になってもらいたいと思います。