真生会富山病院とは

中野一郎・初代院長 語録

当院の初代院長であった中野一郎(故人)。
彼が抱いていた医療に対する熱い想いと哲学に、共鳴・共感する医療人がこの地に集い、真生会富山病院は誕生しました。
中野一郎の医療への想いは、今日も当院で働く職員に受け継がれています。

患者さんが真生会に行こうと思った時から治療が始まり、真生会の扉を開けられたその時点で病気はほぼ3割治っている。
そして、患者さんが受付を済ました段階で5割治り、治療を受けられるとほぼ8割が治り、帰られる頃には全て治癒している。
このような病院にしよう。

建物も大事、医療機器も大事ですが、もっと大事なのは患者さんを治そうとする病院職員の気持ちです。
院長はじめ医局のスタッフ、看護婦、コメディカル、病院の建物を管理している人たちに至るまでが、患者さんを迎えよう、患者さんに喜んでもらおうという気持ちを持ったならば、この病院のパワーはもの凄いものになる。

われわれが患者さんを治そうとしたとき、直接治療に関わらない人は、われわれは関係ないと思うかも知れませんが、そういうことはありません。この病院に関わっているひとりひとりが患者さんを思う気持ちが大切なのです。
そういう気持ちを全職員が持ってくれたなら、さらに患者さんは、早く治られると思います。

当院のモットーは“和顔愛語”
つまり患者さんに対して、常に優しい笑顔とことばで接し、まず精神面からリラックスしていただくことを、スタッフ全員が願ってきました。
仏教の目的は人々の精神を救い、心の病を癒すことにありますが、これは医学でも同じこと。
身体を悪くしておられる患者さんは精神的にもつらい状態にあるわけですから、どちらも一緒に癒すことで幸福な状態に戻してさしあげたい、それが医療に携わる者の使命だと考えています。

患者さんにとっては、病院などあまり来たくない場所に決まっています。
でもそこが清潔で心休まる場所なら、また気持ちも変わってくるでしょう。

医療とは、まず患者さんありきであり、患者さんがいないところにわれわれの存在も、使命も何もない。

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