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院長通信

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温かくするもの

真生会の理念にある自利利他の精神で行う医療とは、「医療を通し患者さんに幸せになっていただく、それが私たちの幸せです」という思いで行う医療です。

ここでまず大切なことは、幸せになっていただくために大切なことは何かです。

病院だから病気を治すことだと思いがちですが、病気が改善しているのに少しも満足されないということはいくらでもあります。幸せか否かの鍵は病気が治ったかどうかではなく、患者さんの不安・不満が安心・満足に変わっているかどうかにあるからです。そこに着目しないと、患者さんの思いとすれ違い、またここに来ようとは思っていただけません。

常に、患者さんの不安・不満に自分の意識を向け、自分の関わりでそれらが良い方に変わったか
どうかに集中する心がけと行動が重要です。

次に大切なことは、旺盛な利他の心を持つことです。困っている人を見た時、黙って立ち去るか、声をかけ、手を差し伸べるか、利他の心の強弱で行動が変わります。私たちは医療職者であり、人を助けお役に立つことを生業とする者達です。ぜひ困っている患者さん、同僚があれば、何か役に立てることはありますかと進んで行動できる人になりましょう。
それが温かな風土を作り、患者さんの病を回復へと向かわせる大きな力となります。

最後に、自分の仕事は誰を幸せにしているだろうかとぜひ考えてください。それがしっかりと説明できる時、どんなに苦しい仕事でも必ずやり甲斐につながるからです。

トルストイが次のように言っています。
「人生における唯一の意義は人のために生きることだ。
 The sole meaning of life is to serve humanity.」

職員皆が旺盛な利他心をもって、温かな笑顔の溢れる病院を作りましょう。

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