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院長通信

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好循環の必須条件

先週の全体朝礼では、「理念」「援助」「PTSトライアングル」の関係を
話しました。

対人援助論で言われる援助とは苦しみを和らげ、軽くし、なくすることです。
職員信条一番目の抜苦与楽の抜苦にあたります。

PTSトライアングルの「O」(病院)の最大の「S」(満足)は
理念に掲げる自利利他の精神に基づいた安心と満足の医療の実現です。

それには、PTSトライアングルの好循環を起こさねばなりません。
トライアングルのスタートは「E」(援助者)から「PT」への援助であり、
スムーズに回転させる潤滑油が「関係」です。

「PT」「E」「O」それぞれの間には、構築されるべき「関係」があり
ますが、朝礼では「E」と「O」に必要な関係を3つ説明しました。

1、ケアの重要性を「E」と「O」が共通に認識している関係

2、「O」が援助者を適切に評価する関係
 援助という成果を出している職員を病院が人事制度で評価すること

3、援助者が援助されている関係
 「O」は病院である一方、管理者(幹部)という意味もあります。
 幹部が援助者である一般職員の苦しみを和らげ、軽くし、なくせているか。
 幹部の役割を果たせているか。

これらの関係が成り立っている時、良い循環が生まれます。

「E」から「PT」、「O」から「E」への矢印は意識の指向性も
表しています。

援助者が患者さんの苦しみに意識が向いていること
幹部が職員の苦しみに意識が向いていること

これがPTSトライアングルが回るための必須条件です。

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