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病院からのお知らせ【メディア[TV]】2024年3月29日(金)

明橋大二医師がBBT特別番組「こどものミカタ」にゲスト出演しました

【画像】明橋大二医師がBBT特別番組「こどものミカタ」にゲスト出演しました

2024年1月2日に放送された、BBT開局55周年報道特別番組「こどものミカタ~学びの明日を見つめて~」に、明橋大二医師がゲストとして招かれ出演しました。

2023年1月からスタートした、ライブBBTの年間キャンペーン「こどものミカタ」。
不登校や引きこもりなど、社会との繋がりに難しさを感じている子どもが増えている中、今求められる「学び」について、中学校の頃いじめを受け不登校になったことのある歌手でタレントの中川翔子さんが、学校に行けなくなった富山の10代の若者たちと語り合いました。

夜間中学校やフリースクールなど県内外の取り組みを紹介しながら、スタジオに集まった教育関係者の皆さんと一緒に、子どもの「見方」と「味方」をそれぞれの視点から“学びの明日”について考えます。

年々増加している不登校の児童の数が、小中学生で29万人。県内では2192人と過去最多を更新しています。
ただ、「不登校」と一口に言っても、学校に「行きたくない」、「行きたくても行けない」など、その理由は様々です。


明橋医師へのインタビュー内容を、以下にまとめました。

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【リポーター】
明橋先生は、医師として不登校などの子どもたちと向き合われていますが、この現状をどうみられていますか?

【明橋医師】
不登校の数は、以前から増えているのですが、特にこの2年間で10万人増えています。激増と言ってもよいと思います。それはやはりコロナによる黙食や休校などで、人間関係が作りにくくなったと言われています。ただ、私は不登校自体が必ずしも悪いとは思っていません。しっかり不登校出来た子どもは、しっかり回復していくこともあります。不登校を通して「辛い」というサインを出せたことは決して悪いことではなくて、回復のためのチャンスだと思っています。そういう意味では、色んなサポートを考えていく必要があると思います。


【リポーター】
現在、不登校の子どもの学習などを支援する場所は増えてきていますが、運営方針ややり方はそれぞれです。明橋先生は、子どもの「味方」の一人としてどのようにお考えですか?

【明橋医師】
学校に行けないという事自体に、すごく悪いことをしているような罪悪感に囚われている子どもが多く、外に出るだけでも顔を隠したりしている子もいます。誰とも遊べなくなってしまい、友達も失ってしまう子どももいます。居場所というのは、そういういじめとか関係無く安心して友達や仲間と出会える場所です。そういった所には同じように学校に行けないような子どもたちがいますから、同じ思いを抱えてそういう中で安心して過ごしていける、そこが大事なことです。


【リポーター】
何のために学ぶのか、求められているこれからの「学びのカタチ」とはどういうものだとお考えですか?

【明橋医師】
人生で何を学ぶべきかと考えた時に、ただひとつ「自分の命には価値がある。自分の存在は大切だ。」と学ぶことが、一番大事だと思います。そのために、学校の多様な学び、色んな選択肢が必要です。全ての子どもが否定されず、存在を尊重される色んな選択肢の中には、既存の学校もあると思います。私は学校の中で素晴らしい先生とたくさん出会ってきましたし、学校の中で色んな事を学んできました。ただそれは、ひとつではない、そうではない様々な特性を持った子どもたちに合わせた色んなカタチを、社会として提供していく必要があるのではないかと思います。特性に配慮する学校というのは、実は全ての子どもにとって優しいのではないかと、そういうヒントをくれているのが、不登校の子どもたちと思います。本当に問われているのは、不登校のメッセージをいかに我々の社会が受け止めるとではないかと思います。

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【画像】

【画像】年々増加している不登校の児童の数が、小中学生で29万人。県内では2192人と過去最多を更新しました。
年々増加している不登校の児童の数が、小中学生で29万人。県内では2192人と過去最多を更新しました。


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