病気と治療

眼科の病気と症状

結膜弛緩症

弛緩した結膜を認める
《写真1:弛緩した結膜を認める》
フルオレセインという色素で染色した写真
《写真2:フルオレセインという
色素で染色した写真》

結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)とは、結膜(白目の部分)が加齢性に緩んで(医学的には、弾性繊維の減少により弛緩して)くるものです【写真1、2】

弛緩した結膜が角膜を擦ることにより、異物感が生じたり、涙の正常な流れを遮ることにより、涙が溢れたりします。
ドライアイの症状と似ているので、ドライアイの目薬で治療されることもありますが、点眼ではあまり改善せず、手術をしなければよくならないことが多いです。

手術のタイミングは、患者さんの希望時です。基本は日帰りで可能ですが、当日翌日の送り迎えが難しい方は、1泊することも可能です。余分な結膜を切除して、縫い縮める手術で、通常15~30分で終わります。

術後1か月ほどは、縫合糸の影響で異物感があります。また、手術後も異物感は0にはならないこともありますが、症状が和らぐことも多く、上記の症状でお困りの方は、一度医師に相談してみるとよいでしょう。

ページトップ