まずは垂直方向の弛緩を治す手術をすることが多いです。いくつかの手術法がありますが、当院では、LERs advancementという、緩んだLERを短縮して瞼板に縫合する手術を行っています【図2】。1週間、皮下出血のためにまぶたが腫れます。1週間後に抜糸をします。
多くの患者さんは1回の手術で治りますが、水平弛緩が強い患者さんは再発します。その場合は水平弛緩を治す手術をします。多くは外眥側の緩みのため、Lateral tarsal strip法という、下瞼板を外眥靭帯か骨膜に縫って引っ張る手術を行っています。こちらも、1週間まぶたが腫れること、抜糸があることは同じです。
いずれも日帰り、または1泊で行っており、最初の麻酔以外は痛みは基本的にありません。