病気と治療

眼科の病気と症状

翼状片

翼状片とは、結膜から半透明の白色の膜が角膜に侵入してくる疾患です。
鏡で見ると、白目(結膜)の一部が黒目(角膜)に入ってきているように見えます。【写真】

ほとんどの翼状片が内側にできます。

原因ははっきりしていませんが、紫外線が原因の1つと考えられ、日光を長時間浴びる仕事(漁師さんなど)の方にできやすい病気です。

軽度のものは害がなく経過観察でかまいません。
治療は手術です。
美容的に気になる場合や、角膜の中央近くまで侵入してくると、視力が低下し、手術をしても治りきらないため、症状がなくても角膜の4分の1ほどまで侵入してきた場合は手術をお勧めしています。

手術は日帰りで可能です。
翼状片を切除することは簡単ですが、再発しやすい病気であり、再発した翼状片の治療は、初回の何倍も大変になります。
そのため、再発予防がもっとも大切で、そのための手術法が数多く開発されています。
当院では、「結膜弁移植」という、切除した部位に正常の結膜を移植することにより、再発を予防しています。15~20分ほどの手術です。

術後1週間ほどで抜糸をしますが、それまで異物感があります。
また、再発予防のため、数か月~1年ほど目薬を使用することが多いです。

白目(結膜)の一部が黒目(角膜)に侵入
《白目(結膜)の一部が黒目(角膜)に侵入》
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