調節性内斜視の治療は「眼鏡の終日装用」です。【図】
遠視を完全矯正することにより、調節をする必要がなくなり、内斜視とならなくなります。
最初は調節のために眼鏡が合わないように感じ、装用したがらないお子さんもありますが、やがて眼鏡があった方が見やすいということに気づき、自分から眼鏡をかけるようになります。それまでは、何回外しても挫けず眼鏡をかけてあげてください。眼鏡を外している時間があると、その時にまた調節してしまい、次に眼鏡をかけても合わなくなるため、寝る時と入浴時以外はずっと装用することが大切です。
中には眼鏡をかけさせることをよく思わない親御さんや祖父母、学校の先生などもあります。ですが、調節性内斜視のお子さんにとって、眼鏡は「見やすくするための道具」ではなく、「治療薬」と同等です。眼鏡をつけるままが治療なので、終日つけることが大切であり、もし理解を得られない方が周囲にあれば、眼科で医師から説明をしてもらうとよいでしょう。