角膜全層移植は、上皮、実質、内皮のすべてを取り換える手術であり、もっとも一般的な角膜移植です【図2】。昔は内皮が障害される水疱性角膜症に対しても行われていましたが、後述する角膜内皮移植の登場により、全層移植の頻度は少なくなり、実質の混濁が主の場合のみとなりました。
患者さんの角膜を8mmほど円状に切り抜き、そこに移植角膜を縫合します。その間、眼内と眼外が交通するため、眼圧が0に近くなります。患者さんの緊張で硝子体圧が高いと、眼内のものが外に脱出してきたり、最悪の場合多量の出血(駆逐性出血)を起こすため、全身麻酔で行うことも多いです。





