近視は網膜の前方に焦点を結ぶことで遠くのものがぼやけて見える眼のことです。
眼鏡の度数が上がるのは、その“近視”の度数が上がるためです。
近視の度数が上がることを近視進行といい、小児の場合は主に眼球が伸びることで進行します。
眼球の長さが長いことで焦点と網膜の距離が離れます。焦点が離れると裸眼の視力は低下していきます。
近くを見ると焦点が網膜の後ろに結ばれます。
この焦点の位置に対応仕切れないことが眼球の長さを伸ばす原因のひとつだと考えられています。
近視は弱度・中等度・強度と分類があり、さらに進行すると病的近視と言われます。
病的近視は、視覚障害1級の原因疾患として日本で4番目に多い疾患です。
眼の長さが伸び続けることで、網膜が薄くなり、将来的に様々な眼合併症を引き起こす危険性が高くなります。
近視は発症年齢が若いほど将来の近視度数が強くなります。
しかし、年齢が若いほど進行抑制の効果は発揮されるといわれています。
近視の進行を完全に止めることや、近視を完全に治すこと、眼球の長さを短くすることはできませんが、お子さんの環境整備(屋外活動の推進、近用作業の軽減)と併せて、光学的(眼鏡やコンタクトレンズ)もしくは薬物的(マイオピン)アプローチから近視進行(眼軸伸長)を遅らせることを目的としています。
小児近視外来では、お子さんの眼の状態を精査し、近視の程度とライフスタイルに応じた治療法をご提案いたします。
治療開始後、少なくとも半年に一度詳しい検査を行い、近視進行(眼軸伸長)の程度を確認させていただきます。
目薬:マイオピン
ソフトコンタクト:SEED Edof
ハードコンタクト:オルソケラトロジー
小児近視外来は完全予約制です。
月曜日、水曜日、金曜日・・・14:30/ 15:00/ 15:30