目の病気といえば、眼球の病気、と思いがちです。しかし、脳や神経の異常により、目の症状が現れることもあります。
「物が二重に見える」、「急にまぶたが下がった」、「急に両目が見えなくなった」など、眼球だけでは説明できない目の症状に対して、眼科的検査や頭の検査、全身検査などを組み合わせて診断を進めていく分野が、神経眼科です。
眼科は通常、医師が目で直接確認できる病気を対象としているのに対して、神経眼科は、直接目では見えないところの病気を扱う為、内科のような考え方、知識が必要となります。また、検査、治療に関しても内科、神経内科、脳神経外科などの他科との連携が必要です。
当科では、視力や視野検査などの眼科機器はもちろん、MRIやCTの全身検索機器もあり、総合病院であるため、他科との連携もスムーズに行っています。
脳神経外科だけは残念ながら当院にはありませんので、脳の手術が必要となった場合は、他院へ紹介しています。
また治療に関しても、点滴治療や透析治療が必要となるものもあり、他科との連携により、さまざまな神経眼科疾患に対応可能です。
通常目の病気は、診断が遅くなっても、失明することはあっても命に関わることはありません。
しかし神経眼科の病気は、命に関わる病気が隠れていることもあり、特に下記のような症状が出た場合は、早急に眼科を受診するようにしてください。