2021年12月27日(月)
統合医療(漢方医学)で考える肌トラブルと治療と題して講義した統合医療室室長の平名浩史医師
東洋医学と西洋医学では身体の不調に関する捉え方も異なります。西洋医学は異常部位を検査で特定し、それに対する病名を診断して病気の治療をします。東洋医学の漢方の場合は生体の歪みがどこにあるかを見出してその本来あるべき状態に戻すことで病人の治療をします。
【気・血・水】
「気」生体における精神活動をふくめた機能活動を統一的に制御する生命エネルギー
「血」身体を物資的に支える赤色の液体(生体を循行する)
「水」身体を物資的に支える無色の液体(生体を滋潤し栄養する)
人間の身体のいろいろな働きはこの気・血・水によっていろいろとうまい具合にまわるようになっていることを知ってください。この3つによって体調が整えられているのです。漢方における皮膚症状のとらえ方について皮膚の症状は体表の衛気の機能が乱れ、肌表における気血の流れが障害されて現れます。漢方は気の医学であること、全身生体の歪みが背景にある皮膚の病変に漢方が有用であること、衛気の流れと関連する皮膚病変に漢方が有効であることを今日は皆さんに知ってもらいたいです。
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