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令和4年8月18日(木)

第28回 認知症カフェ

開催場所レストラン・グリーンハット
講師二村 明広 (医師)
一般参加者8名
相談件数0件

令和4年8月18日(木)グリーンハットにて第28回 認知症カフェ(カフェなでしこ)が行われました。(コロナ禍ということで参加人数を縮小しての開催でした)

二村明広(ふたむらあきひろ)医師は、

【認知症と老化による物忘れの違いについて】

認知症は
・体験の全体を忘れる(例:食べたことを忘れる)
・物忘れをしても自覚しない
・ヒントでも思い出せない
・自分の経験した出来事を忘れる

老化による物忘れは
・体験の一部を忘れる(例:食事の内容を忘れる)
・物忘れをしたと自覚している
・ヒントで思い出せることが多い
・覚えていたことだと記憶がある

【認知症はどうして起こるのか?】

・脳の細胞が次々死んで脳が萎縮する
 → アルツハイマー病などの脳の変性
・脳血管が詰まり一部の脳細胞が死んでいく
 → 脳血管性認知症

認知症の方の自尊心を傷つけずに本人のペースに合わせることが大切。本人の話を訂正・否定しない。できることはしてもらうように接する。
急激な環境の変化はしないようにする。
と説明されました。

参加者からは、
「これからさらに勉強していきたい」
「(介護の状況を共有できる)お友達を作りたい」
「子ども達と暮らしたら状況は少し変わるのでは?」
「このような集まりをもっと増やして欲しい」
という声が聞かれました。

また、昔と比べて認知症が増加しているのはどうしてか?
と二村医師に相談される参加者もありました。

二村医師からは
・高齢者の割合が増えている
・核家族化や一人暮らしで話す機会が少ない
・テレビをよく見る
・社会自体の変化
・動脈硬化や糖尿病が増えている
・血栓の詰まりや歩行困難で昔は亡くなっていた病気が医療技術の進歩で延命できるようになった
といった要因が説明されました。

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