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2021年1月19日(火)

令和3年1月9日(土)アラカンカフェが開催されました

【画像】令和3年1月9日(土)アラカンカフェが開催されました

令和3年1月9日(土)「令和3年 新型コロナとどう生きるか」と題して
アラカンカフェが開催されました。

【テーマ】
1.新型コロナウイルス感染症はインフルエンザ程度(ただの風邪)なのか?
2.新型コロナウイルスワクチンは打った方がよいのか?
3.コロナ禍でどう生きていけばよいのか?
について話し合われました。

1.新型コロナウイルスはインフルエンザ程度(ただの風邪)なのか?

【古谷医師】
まず致死率が異なります。インフルエンザの致死率は0.02%~0.03%ですが、新型コロナウイルス感染症の致死率は日本で約1%(世界では約2%)です。致死率が50倍なのですから大きな違いがあります。

さらに高齢者、心臓病、糖尿病や高血圧などの基礎疾患がある人は致死率が高くなります。また、インフルエンザにはタミフルなどの治療薬がありますが新型コロナウイルス感染症には現在のところ特効薬がありません。インフルエンザは症状が多くの人に出ますので感染者を発見することは容易ですが、
新型コロナウイルス感染症の40%~45%は軽症または無症状のため診断・隔離が困難です。

軽症または無症状の感染者からウイルスがその接触者に次々と伝播していくのです。ここが新型コロナウイルス感染症の手強い最大の理由です。

【刀塚医師】
インフルエンザは何も対策しなければ毎年1,200万人感染します。新型コロナウイルスが、1,200万人感染したら致死率が、1%ですから、12万人なくなります。すごい数字です。(令和3年1月16日時点では感染者31.1万人、回復者23.4万人、死亡者4119人)

インフルエンザと新型コロナウイルス感染症は同じだと言っている人がいますが、現在の結果だけ見て言っているので数字を見ておらずインフルエンザがどういうものかもわかっていないと思います。


2.新型コロナウイルスワクチンは打った方がよいのか?

【古谷医師】
ワクチンを接種する目的は、自分自身を守ることと周りの人(社会全体)を守ることです。ワクチンを打って免疫がある人が増えれば増えるほど感染する率は減っていきます。これが集団免疫という考え方です。新型コロナウイルス感染症の場合、60%~75%の人がワクチンを打てば流行は収束すると考えられています。

今回アメリカで接種が始まっている新型コロナウイルスワクチンの大規模臨床試験の結果が昨年末に最も権威のある医学雑誌に発表されました。その結果は驚愕するものでした。有効性は95%で、ワクチンを接種した人でコロナウイルス感染症にかかり重症化した人は、18,860人中たった1人(!)だったのです。

気になる副反応(副作用)は、
・接種部位の痛み
・だるさ
・頭痛
・筋肉痛
・関節痛
などですが、救急車で運ばれるような重篤なものはほとんどありませんでした。アメリカの製薬会社が開発したワクチンですが、大変すぐれたものであります。


3.コロナ禍でどう生きていけばよいのか?

【古谷医師】
ワクチンがあるからといって好き放題やって良いということでは当然ありません。治療薬がありませんから、かからないということが大切です。3密(密閉・密集・密接)を避けるということ、咳エチケット、手指消毒を徹底することは変わりません。

厚生労働省が「感染リスクが高まる5つの場面」で注意喚起をしています。その中でも飲酒を伴う会食が最も注意すべきことです。マスクをしながら飲食はできません。お酒が入ると気分が高揚して注意力も低下します。周りの声に負けまいと自然と声も大きくなります。

【刀塚医師】
ワクチン接種を全国民が受けて多くの人に集団免疫がつけば会食も再開できるかもしれませんが4ヶ月以上はかかるでしょう。

【古谷医師】
大事なことは
・栄養と睡眠をしっかりとる
・手指衛生の徹底(アルコール消毒)
・咳エチケット
・3密を避ける
・体調不良の人と接触しない
・体調不良なら外出しない。仕事も休む
・マスクを着用する
・十分な換気
・うがいは水で十分
こういう基本的なことを守ることです。自分の命は自分で守りましょう。


古谷医師に今回のアラカンカフェを行ってみての感想を聞きました。

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【古谷医師】
まず、大雪の中参加してくださった方々に深く感謝いたします。
新型コロナウイルス感染症をワクチン接種によって予防できることが
示されたことは明るい知らせです。
正しい情報を皆様に発信していく重要性を強く感じました。
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【画像】副院長で内科医の刀塚(なたづか)医師と外科医の古谷(ふるたに)医師の新春対談形式でした
副院長で内科医の刀塚(なたづか)医師と外科医の古谷(ふるたに)医師の新春対談形式でした

【画像】院長顧問で整形外科医の駒井(こまい)医師も参加しました
院長顧問で整形外科医の駒井(こまい)医師も参加しました


【画像】第1診療支援部部長で放射線技師の平田(ひらた)技師
第1診療支援部部長で放射線技師の平田(ひらた)技師

【画像】1月9日は大変な大雪で悪路でしたがご夫婦で参加されました
1月9日は大変な大雪で悪路でしたがご夫婦で参加されました


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