
令和8年3月21日(土)真生会富山病院5階大講堂でアラカンカフェが開催されました。
「心豊かに生きる 健康によい習慣」と題して刀塚医師が講演。
以下、行事の要約です。
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本日はお集まりいただき、誠にありがとうございます。
こうして皆さまと共に、人生について語り合い、学び合える機会を大変嬉しく思っております。
この会は、ただ働き続ける「一生懸命な人生」だけでなく、その先の人生――いわば“第二の人生”を、どう豊かに生きるかを考える場です。医療関係者や参加者それぞれの経験を持ち寄り、健康や生き方について共有し合う、大変意義深い時間となっています。
実際に、地域での医療や健康活動の現場では、多くの患者さんが訪れ、また講演活動などを通じて「認知症予防」や「腎臓を守る生活」などの大切さが広く伝えられています。そして何より、医療は一人では成り立たず、仲間や地域の支えによって支えられていることが改めて実感されます。
また、参加者の皆さまのお話からは、「人とのご縁」や「支え合い」の大切さが強く伝わってきました。病気を経験された方、長年通院されている方、人生の節目を迎えた方――それぞれが、周囲の人々や医療との関わりの中で生きてこられたことがわかります。
さて、現代は「人生100年時代」と言われています。日本は世界有数の長寿国であり、健康寿命も非常に高い国です。これは、食生活、医療制度、そして地域のつながりといった要因によるものです。しかし、長く生きること自体が目的ではありません。「どう生きるか」が、これまで以上に問われています。そのために大切なことは、大きく二つあります。
まず一つ目は「体の健康」です。
適度な運動、バランスの良い食事、生活習慣の見直し。特に「歩くこと」は最も基本であり、非常に効果的な健康法です。二つ目は「心の健康」です。これが、これからの時代において特に重要になります。心の健康を保つためには、
・学び続けること
・人と交流すること
・笑うこと
・生きがいを持つこと
これらが欠かせません。
認知症の予防においても、単なる身体の問題ではなく、「人との関わり」や「好奇心」が大きな役割を果たします。年齢を重ねても、判断力や経験に基づく知恵はむしろ深まっていきます。さらに忘れてはならないのが、「孤独を避けること」です。孤独は健康に大きな影響を与え、時には喫煙以上のリスクになるとも言われています。だからこそ、このような場に参加し、人とつながること自体が、すでに健康づくりなのです。そして最後に、人生の本質についてです。人は生まれるとき、何も持たずに生まれ、そして去るときも、何も持っていくことはできません。
しかし――「命」だけは違います。その命は、自分で簡単に手放してよいものではなく、多くの人に支えられ、生かされているものです。だからこそ、感謝を忘れず、これからの時間をどう生きるかを、自分自身で考えていくことが大切です。
人生の後半は、「余生」ではなく「本番」です。学び、つながり、生きがいを持って、心豊かに生きていく。本日のお話が、皆さま一人ひとりのこれからの人生を、より充実したものにするきっかけとなれば幸いです。
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