

真生会が真生会である証とは
「医療という仕事にやり甲斐と誇りを持って
自分の仕事に熱中しましょう」
これは他の病院に働く場合にも大切な心がけです。
しかし、皆さんが働いているのは真生会です。
では、真生会が真生会である理由、証(あかし)とは
何でしょう。
それは建物でも看板でもありません。
理念です。
建物は50年あるいは100年もすれば朽ちて行きます。
しかし、理念に掲げられた精神は、それを掲げ働く人が
ある限り朽ちることはありません。
日本で一番、古い病院は順天堂病院、1838年の創設です。
「人在りて我在り、他を想いやり慈しむ心。これ即ち『仁』なり」
これは順天堂病院に脈々と伝わっている理念の精神です。
創設当時の建物はありませんが、創設の精神は今も生きています。
理念が実現できてこそ真生会が存在する意味があります。
理念がどれほど実現できているかがもっとも大事なことなのです。
どんなに利益が上がっていても理念が実現できていなければ
意味がありませんが、利益が少なくても理念が実現できていれば
大きな意味があります。
職員の皆さんにとっては自分の仕事を通し、理念を実現できて
いること、それが真生会の職員である証です。
ですから理念をよく理解して自分のものとすることがとても
大切です。
「理念」という言葉は、辞書ではいろいろな難しい意味が
書かれてありますが、私は真生会の理念は、真生会の「目的」と
よく話しています。