

理念の実現とは
理念が実現できてこそ真生会が存在する意味があり、
職員の皆さんにとっては自分の仕事を通し、理念を実現できて
いること、それが真生会の職員である証です。
「理念」という言葉は、辞書ではいろいろな難しい意味が
ありますが、私は真生会の理念は、真生会の「目的」と
話しています。
その理由は二つあります。
1)理念に「めざします」と目指すもの(=目的)が示されて
いること
2)職員信条の一番目は、理念を別の表現で表したものですが、
そこには「目的とする」と明確に書かれていること
ですから、真生会の理念には、病院の目的、私たち職員の
目的が書かれていると理解してください。
また、理由の二つ目からわかるように、職員が理念を実現できて
いるかどうかは、職員信条の一番目がどれだけ実現できているか
とも言えます。
真生会に来られる方々はいろいろな苦しみをもって来院されます。
職員の皆さんにはそれぞれに仕事の分担がありますが、言い換えると
来られる方々の苦しみを分担し、解決する責任があるということです。
例えば、
医師は病による体の苦しみ
看護師は病によるこころの苦しみ
受付係は待ち時間の苦しみ
フロアマネジャーは行き先の分からない苦しみ
ソーシャルワーカーは社会制度がわからない苦しみ
・・・
皆さん、それぞれに必ず私のなすべき「抜苦与楽」があります。
患者さんに直接、接しない人も、同僚であったり、機械、設備、植栽の
「抜苦与楽」を受け持っているのです。
ぜひ皆さん、私の受け持つ「「抜苦与楽」は何だろうと考えてみて
ください。
ひとりひとりが受け持つ、その「抜苦与楽」をしっかり果たすことが
理念の実現になるのです。