

医療の役割
医療の目的は人の命を延ばす、健康を取り戻すことでは?と
思われるかもしれませんが、それだけだと疑問が残ります。
命は永遠に延ばせるものではありません、
延ばせなくなる時が必ず来ます。
すべての病気が治せるのでもありません、
治せない病気はたくさんあります。
そういう場合、延命や病気克服のみが目的であれば、
医療は、言い換えると私達は、何もできなくなってしまいます。
医療の役割は、じつはお相手の人生を豊かにすることではないかと
思います。医療によって体が健康を取り戻す、それ自体で
豊かになる人生もあれば、健康をもとに社会や家庭に復帰して
豊かさを取り戻せる場合もあります。
たとえ、延命や病気克服の手だてがなくても、
その方の人生を少しでも豊かにする関わりならできると思います。
また、豊かさを目指す医療であれば、誰でも関わることができます。
延命や病気治療は医師のような限られた専門家しか手は下せませんが
豊かさを目指す医療には、それぞれの立場で大切な役割があります。
そのようにして、
豊かさのお手伝いをすれば、(利他)
医療人としての自分の人生が豊かになります。(自利)
賞与というお金のかたちで返ってくるのはその一例です。
ですから、お金は人生を豊かにするために使いましょう。
人生を豊かにするために使うとは、夢をかなえるために使うという
ことです。
そのためにも、夢をもちましょう。
そして、夢をかなえましょう。
”届かないゴールなんてない♪”
(いきものがかり「心の花を咲かせよう」)
かなわない夢はないのです。