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院長通信

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正しい成長

平成29年度、最後の月となりました。今年度は、どの部署もたいへん頑張り、良い成果があちこちで聞こえています。病院としても動き出した感じがしますし、皆さんも医療という仕事の素晴らしさを感じておられるのではないでしょうか。

動き出した時に大事なことは、正しい方向に進んでいるかの確認です。

医療人にとって正しい方向とは何か、フーフェランドの「医戒」から確認したいと思います。

フーフェランドとは、日本では江戸時代後期、ドイツで活躍した医師で彼の著した「医戒」は、幕末の日本の医学に多大な影響を与えました。

その「医戒」に次のような記述があります。

「病む人を見、これを救わんと願う情意、これ医の根本なり」

病で苦しむ人を何とか救いたいという情熱が医療の出発点ということです。

また次のような表現もあります。

「誠意に発する心と技を互いに補いつつ、楽しみながらこれを行い、心技一致するところに医たる者の幸福あり」

何とか、あの患者さんを助けたい、支えになりたいと一生懸命、自分のスキルを磨き、見事、お役に立てた時、とても爽快な気持ちになった経験を皆さんもお持ちではないでしょうか。

私たちは、常に成長して行かねばなりません。正しい成長とは、一人でも多くの人の役に立ちたいという利他の心から心技体を磨き成果を出して行く。これが正しい成長だと思います。

来年度はさらなる成長が必要とされます。一人でも多くの人のお役に立てるよう、正しく成長して行きましょう。

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