

利他の責任
自利利他の医療とは、医療を通し患者さんに幸せになっていただく、
それが私たちの幸せですという気持ちで行う医療です。
気をつけることは、医療を提供しただけで満足してはいけないということです。病がたとえ完治したとしてもそれで良しと思ってはいけません。
自分たちが提供した医療で、本当に患者さんやご家族が幸せになられたかどうかまで見極め責任を持たななければなりません。
病は治った、あるいは良くなったけれども、あまりそれを喜べない患者さんはいくらでもあります。それには必ず理由がありますから、そんな方がおられたら、ぜひその理由に関心を持って患者さんと向き合ってください。
利他とは、文字の通り、お相手を幸せにすることで、医療を提供することとイコールではありません。医療を通し幸せになっていただけて初めて利他は完結し自利となります。病が治らなくても利他が完結することもいくらでもあります。
ぜひ利他の責任を意識して日々の仕事に取り組んでください。