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院長通信

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感謝は幸福の表明

人は誰かを幸せにできた時、もっとも幸せを感じます。

ですから、医療を通し患者さんに幸せになっていただくことほど、
私たちにとっての幸福はありませんし、そのような気持ちで取り組む医療が
自利利他の医療です。

私の幸せという自利とお相手の幸せという利他には
好循環を生み出す関係もあります。
お相手が幸せなほど自分は嬉しいですし、自分が幸せなほど、
他の人を幸せにして上げたいという気持ちが強くなります。

この幸福の好循環を増幅させるのが「ありがとう」という感謝の言葉です。

「ありがとう」と言われた時、私たちはとても幸せな気持ちになれます。
一方で、「ありがとう」とお礼を言った人もとても幸せなのです。
それは「ありがとう」は幸せを表明する言葉でもあるからです。

辛い時、不遇を嘆いている時に「ありがとう」と言えません。
幸せを感じた時、誰かのおかげで今の幸せがあるとわかった時、
自然と感謝の気持ちが起こります。

貝原益軒は著書「養生訓」の中で食事の時には
5つの感謝をしなさいと教えられています。
誰のおかげでこの食事ができるのか。
生産者、調理者、親、社会、命を提供してくれた食材そのもの、、、。
様々なものからのお陰で食事ができる幸せを感謝することが
人としての正しいあり方だということです。

自分の身の上に起こる、些細なことにも感謝できるか、当たり前と思うか。
自分が幸せになれるかどうか、人としてのあり方が問われています。

ぜひ感謝の感度の高い人になりましょう。

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