

尊厳ある命を守る行いの尊さ
前回に続き、命の尊厳について考えてみます。
「気管切開し、人工呼吸器をつけて寝たきり状態で生きていくなんて、
そんな尊厳を失った状態で生きていくのは意味がない。だから私は
延命治療は受けません」
自分がそのような状態になったことを想像すると、この気持ちはよく
分かります。
しかし、
・人工呼吸器をつけて寝たきりになっても命の尊厳は変わりません。
・どんな状態で生きても人は幸せになれます。
もちろん、実際にその身になれば簡単ではありません。
まずは、職員全員が「病によって命の尊厳は低下もしないし無くなりもしない」と理解し、そのような身になられた方々がそれを乗り越えて行かれるように、サポートして差し上げようという気持ちを持つことが大切です。
週3回のワクチン接種が続いています。携わっているスタッフの皆さんの
頑張りと優しい対応には、いつも頭が下がります。
尊厳ある命を守る行いは、とても尊い行いです。尊い行いは必ず幸福を
伴います。ワクチン業務は簡単ではありませんが業務を終えた後の疲れが
心地よいのは尊い行いの持つ力があなたを幸福へと後押ししているからです。
人も自分も労りながら、大切なワクチン事業を皆で続けて行きましょう。