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院長通信

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最期の瞬間まで生命の尊厳は低下しない

病によって命の尊厳は低下しません。

まず、このことを職員の皆さんには覚えていただきたいと思います。

次に尊厳を説明します。これには「尊い」と「不可侵」という
二つの意味が含まれています。

「尊い」とは敬うべき大切なこと。

「不可侵」とは侵すことができない、侵してはならないということ。

患者さんがどのような状態になられても生命の尊厳を守るとは
どのような患者さんにも敬意を払い接して行くことです。

しかし、日々直面する現場で実行することは容易ではありません。

認知症のために、自分のことが自分でできないような人を
子供扱いする心が出て来ないでしょうか。出て来るとすれば
その人の能力の優劣で、敬うべき相手かどうかを判断しているのです。

最期の最期まで患者さんの命に平等に敬意を払い大切に支えて行くことで
良い人生だとご本人も家族も人生に納得され、本当の意味で「生きる」
を支える医療、看護、介護が始まります。

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