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院長通信

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目に見えないものの大切さを教えてくださった方々

先週、遠くアフリカのザンビアから視察団の方々が当院を訪れました。

ザンビアは発展途上国で、水洗トイレなど生活上のインフラの整備はまだまだ進んでいません。医療設備の配備も遅れています。

そのようなことを聞きますと、私たちの方が優れているという気持ちが出ます。

しかし、ザンビアの皆さんは、とても真面目で、尋ねられる質問は驚くほど的確でした。何より、自分達の病院を良くしようという気持ちが大変強く、私たちもこんな気持ちを持たねばならないと学ばせていただきました。

人間は、目に見えることで、相手と自分の上下関係を判断する習性があります。肌の色、人種、身体や精神の障害で下に見られる悲しい事実はいまだに解決されません。

私たちはどうでしょう。一つ例を挙げれば、身体的に劣る高齢の方々を下に見る心はないでしょうか。簡単にタメ口が出るのはなぜでしょう。

人の価値は目に見えることではわかりません。

すべての人が平等でかけがえのない尊い命を持っていることを心から理解し、その上で素晴らしい人の素晴らしさを敬い、自分もそうなれるよう努力したいと思います。

素晴らしい人とは、社会や周りの人の幸せを願い、強い向上心をもって一生懸命に努力している人、またはそんな人生を歩んで来た人です。

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