

病から人への医療
真生会の理念に基づいた医療を行う上で大切なことは
命には力があることを知り、その力を高めるような医療を
行おうと努めることです。
命を高めるものの一つが生きがいです。
「この方の生きがいは何だろう。」
そう思うだけで「病」に向いていた私たちの意識が「人」を
意識し始めます。
時には「病気が治ったら何がしたいですか」という、
お相手の人生を後押しする言葉となって現れるかも知れません。
このようなアプローチを大切にするのがナラティブ・メディスンです。
病気は、時として、ナラティブという人生の物語の見直しを
余儀なくさせるものとなります。
その時に、その方のナラティブの書き換えを支え、
再出発をサポートするのが私たち医療従事者の役割です。
おひとりおひとりが幸せな人生の物語を紡がれ、人生の満足へと
昇華されるようにという願いが真生会の理念に込められています。
そして、もう一つ。
私たち一人一人にもナラティブがあります。そのナラティブも
同時に大切にするのが自利利他の基本精神です。
皆で悔いのない医療人生を送りましょう。