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各科からのお知らせ【心療内科】2016年6月11日(土)

毎日新聞(全国版)に明橋医師のコメントが掲載されました。

北海道小2男児置き去り事件について
6月8日(水)の毎日新聞(全国版)に明橋医師のコメントが掲載されました。

http://mainichi.jp/articles/20160608/ddm/013/040/005000c

以下、記事の内容です。

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北海道で「しつけ」と称して山に置き去りにされた小学2年生の男児は、
6日ぶりに無事保護された。一方で、北海道警は、
今回の件を「精神的虐待を受けた可能性がある」として児童相談所に通告している。

しつけはどこまで許され、虐待との境界はどこにあるのか。
子どもの困った振る舞いに、親はどう接すればいいのか。識者に聞いた。
【聞き手・上東麻子、銅山智子】


【恐怖で良心育たず 明橋大二さん】

今回の事件では、親は子どもに怖い思いをさせて言うことを聞かせようとした。
恐怖感を用いたしつけや体罰にはいくつか問題点がある。

まず、何度もすると慣れるので、より強い恐怖を味わわせるようになり、
エスカレートしやすい。怒られるからしないという発想になり、良心が育たない。
そして子どもの自己肯定感を下げてしまう。

しつけは、相手も自分も大事にできるように子どもに教えること。
何がいけないのか、どうしたらよいかを具体的に伝えることが大切だ。

「だめでしょ」と言われても子どもは何が悪いのか分からない場合が多い。
「おまえはダメだ」と人格を否定せずに、行動を注意する。
「お母さんは悲しい」など親の気持ちを伝えると子どもの心に届きやすい。

子育てに即効性を求めてはいけない。何度も根気よく繰り返して教え、できた時はほめる。
ほめる方がはるかに身につく。

つい頭に血がのぼって、キレるのは誰でもある。
それだけ子どもに一生懸命に向かい合っている証拠でもある。
欧米には体罰を禁止する法律があり、子育て支援プログラムも普及している。
日本も法整備と対策が必要だ。
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