
令和1年12月12日(木)射水市大門中学校にて
デンタルクリニック・稲田雅一院長の講演会が行われた。
「口から始まる健口習慣 自分の健康は自分で守れ」と題して講演。
(※健口習慣は稲田院長の造語:口を健やかにする習慣という意味)
”予防”には「守り」と「攻め」がある。歯磨きは「守りの予防」だと説明した後、
動物園の猿と野生の猿の口腔内を紹介。
野生の猿は木の芽や木の実など硬い物を食べているのに対し、動物園の猿はサツマイモ、バナナ、ニンジンなど人間と同じ軟らかいものを食べている。
食べ物の違いによって、猿の虫歯の発生率は4倍も違うと説明。
食べ物によって口の中の汚れ方が変わるので自然のものではなく、軟らかい加工食品を好む現代人はより丁寧な歯磨きが必要になる。
「攻めの予防」とは自然の食品をできるだけとって
口の中をきれいにする習慣を身につけることと説明した。
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【攻めの予防10箇条】
①ご飯をきちんと食べる
②発酵食品を食べる
③パンの常食はやめる
④液体でカロリーは摂らない
⑤未精製のご飯を食べる
⑥副食は季節の野菜を中心に
⑦動物性食品は魚介類を中心に
⑧砂糖、油脂の摂りすぎに注意
⑨できる限り、安全な食品を選ぶ
⑩食事はゆっくりとよく噛んで
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他にもある施設の給食(軟食)や1992年と2014年のモンゴル遊牧民の口腔内を比較した写真も紹介し、再度、どのような食べ物をどのように食べるか(現在の種まき)によって虫歯になるか・ならないか決まる(未来の結果が変わる)と強調した。
中学2年生250名を対象にした稲田院長の豊富なスライドとわかりやすい講演に
教職員と生徒の皆さんは理解を深めていた。
稲田院長に講師を務めた感想を聞きました。
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【稲田院長】
小中高生に話す場合は、まず面白くなければ聞いてもらえない。その上で内容がわかりやすいかどうかということになる。面白いと言ってもらえて大成功だった。
少しでも子供たちの健康と成長のお手伝いをこれからも行って、真生会が良い病院だと皆さんから言ってもらえるよう頑張りたいと思う。
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