
令和5年1月19日(木)、20日(金)アフリカ・ザンビア共和国からの視察団を当院で受け入れました。視察を通じて学びと理解を深め、得た知見をザンビアにおける病院運営管理に反映させ、マネジメント体制を強化したいとの要請に応じたものです。
視察団はザンビア共和国ルサカ郡にある5つの病院の院長や保健省の関係者と通訳で国際協力機構(JICA)の技術協力プロジェクトの一環で来日しました。
19日は外来・病棟・各部門の見学、20日は患者満足の取り組み・目標と経営データの管理、人事制度、在宅ケアの取り組みについて担当者が講義し、充実した研修になりました。
「仏法に説かれている「自利利他」の精神に基づいて、安心と満足の医療をめざす」という当院の理念を日本を代表してアフリカに伝えられたことはとても嬉しいことでした。
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(視察を終えての感想)
【1】
ザンビアには電子カルテなどハイテクなシステムはありませんが丁寧に対応する大切さは取り入れることができます。真生会から学べてよかったです。
【2】
入院管理や何名の患者さんが来られているかデータで管理することが大切だとよくわかりました。データの活用を自分の病院でも考えていきたいです。意思決定に時間がかかってはいけないので理念の大切さ、公衆衛生などできるところから取り組んでいきたいです。
【3】
真生会から学びをたくさんいただきました。帰国したらすぐにサーベイ(調査)したいです。これらの機会をいただいたことに感謝します。
【4】
いろいろ観察できました。経営陣がリーダーシップを発揮して実際に行動していること、職員になにをすべきか明確に示していること、計画に基づいて目的を達成する大切さを学びました。
【5】
おかげで多くのことを持ち帰ることができます。学んだことを実践することが大切なのでしっかり行います。いただいた参考文献をしっかり理解します。感染症予防をまずは常勤の職員を対象に行い、一定の職員が感染症予防に関わる大切さがわかりました。すぐに実行します。
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お出迎え


病院長の真鍋恭弘(まなべやすひろ)医師による挨拶
真生会では医療を行う時の「心」を一番大切にしています。医療には「心」と「技術」と2つが必要です。技術面では手術ロボットなど最先端のものはありませんが、医療をどのような心で行うかについては日本で最先端だと思っています。この医療を行う心は世界共通なので皆さんのお役に立てれば幸いです。

和顔愛語の書を始めとして院内いたる所に掲げられている書や絵画について意味などを熱心に聞いておられました。

施設見学

外来見学


病棟見学

病室見学

患者満足運用システムについて講義
【PTS推進室室長:山田】

目標管理と人事制度について講義
【企画課・人財課課長:濱名】

経営管理データの収集と活用(マンスリレポート)について講義
【企画課主任:中神】

在宅ケアの取り組みについて講義
【こころの家所長:中井】

院長の真鍋医師から
視察団のリーダー・Dr. Consity Mwale(ドクタームワレ)局長へ記念品の贈呈