
令和7年11月28日(金)、当院5階大講堂にて「地域連携交流会」を開催しました。
地域連携交流会は、介護・福祉に携わる皆様との顔の見える関係づくりを目的として実施している交流会です。
地域のケアマネジャー、訪問看護師、市役所職員など関係機関の皆様にご参加いただき、「語ろう、つなごう、地域で広げるACP」をテーマに講義とグループワークを設けました。当院からは医師、看護師、薬剤師、医療ソーシャルワーカーなどが参加し、総勢80名、15テーブルに分かれて活発な意見交換を行いました。
参加者の感想を紹介します。
◇ケアマネジャー
『レッツトークカード』を体験し、同じカードでも「他の人はこんなにも感じ方が違うのか」と強く心を揺さぶられました。ひとりひとりの思いにしっかり向き合い、尊重する大切さを改めて実感しました。支援や家族との対話にも活かしたい、とても濃い時間になりました。ありがとうございました。講演も大変わかりやすく、実践に結びつけやすい内容で心に残りました。
◇緩和ケア認定看護師・病棟看護師(講義担当)
普段は病棟勤務のため、地域の医療・介護・福祉関係者の皆さまと交流できたことをうれしく思います。ACPは想いをつなぎ、その人らしさを支える継続的な取り組みです。今後も円滑な医療連携を図り、協働して取り組んでいきたいと思います。
◇緩和ケア認定看護師・訪問看護師(講義担当)
ACPは医療者や介護家族のためだけでなく、何よりも「その人らしく幸せに生きる」ために行うものだということを、心を込めてお伝えしました。院内外の多職種の皆様が「ACPは大切だけれど難しい。自分の立場で何ができるのか」と悩まれていることも強く感じました。患者さんや利用者さんの想いを汲み取るには、まず自分の心を大切にすること。『レッツトークカード』のグループワークは自分にとって大切なものを見つめ直す貴重な時間となりました。
◇看護師
これまで関係機関の皆様とは電話でのやりとりが中心でしたが、今回お会いして感謝を直接お伝えできたことが私にとって最大の収穫でした。顔の見える関係性は今後の大きな強みになると感じています。
交流会を通じて得られた学びやつながりを力として、今後も地域の皆様と協力しながらより良い医療・介護の実現に努めてまいります。