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各科からのお知らせ【看護部】2025年12月29日(月)

第35回富山県看護研究学会で研究発表をしました

【画像】第35回富山県看護研究学会で研究発表をしました

令和7年12月20日、オーバードホールで開催された、第35回富山県看護研究学会で、耳鼻科外来の看護師、濱本が研究発表をしました。

以下、濱本に聞きました。

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Q.
発表のテーマは「めまい患者に対する看護師用問診票導入の効果」と伺いました。概要を教えてください。

A.
今回の研究は、私以外にも看護師4名と共に取り組みました。当院では2024年度、めまいを主訴とする患者が2095件受診し、その約6割が耳鼻科を受診しています。めまい患者への問診は看護師個々の経験やスキルに依存しやすく、特に症状が強い患者への対応では、経験年数による情報収集の質にばらつきが生じていました。

そこで耳鼻科医師と協力し、めまい患者専用の看護師用問診票を作成し、導入前後で看護師38名にアンケート調査を実施しました。その結果、「何を聞けばよいかわからない」という不安が統計的に有意に減少し(p<0.001)、看護師が安心して問診に臨めるようになったことが示されました。あわせて、患者負担の軽減(p=0.004)や、問診への自信向上(p=0.047)といった効果も確認されました。今後は問診票の改良や教育プログラムの開発を進め、より質の高い看護ケアの提供を目指してまいります。


Q.
質疑応答で印象に残っていることがあれば教えてください。

A.
質疑応答では、主に2点の質問をいただきました。
1つ目は、今後、問診票をより効果的に活用するための学習会についてです。学習会では、単に問診票の記入方法を説明するのではなく、めまいの性状や緊急性の判断、各項目の意図、医師への報告の仕方などを含めて共有していきたいと考えていることをお伝えしました。

2つ目は、問診票を用いた医師への報告に対して、医師からのフィードバックをどのように得ているかという点でした。現時点では十分なフィードバック体制が整っているとは言えませんが、非常に重要なご指摘だと受け止めており、今後の検討課題として取り組んでいきたいと考えています。
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発表、お疲れさまでした(*^^*)

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