
令和7年11月29、30日、神戸国際会議場で開催された、第28回日本腎不全看護学会学術集会で腎透析センターの腎不全看護特定認定看護師、和泉が以下の講演を行いました。
・CKDLN委員会 合同企画ワークショップ「富山県腎不全看護研究会活動報告」
・交流集会「特定行為研修修了者の取り組み」
・教育セミナー「CKD診療ガイド2024と慢性腎臓病透析予防加算の概要」
和泉に聞きました。
Q.
1つの学会で3つも発表をしたのですね。経緯や印象に残ったことを聞かせてください。
A.
・CKDLN委員会 合同企画ワークショップ「富山県腎不全看護研究会活動報告」
37年の歴史がある「富山県透析看護研究会」が今年から「富山県腎不全看護研究会」に名称変更しました。保存期CKDから透析期、緩和ケアまでを含めてトータルで腎不全看護の情報交換と発展を目的にしています。日本腎不全看護学会のCKDLN委員長より依頼があり、CN,CKDLN,県内の腎不全看護に関わる看護師が集まるこの研究会の活動報告と、前会長から代々受け継がれている研究会メッセージを発表することができました。パネルディスカッションでは、今後各地のCKDLN研究会活動を持続可能とするための活発な意見が交わされました。
・交流集会「特定行為研修修了者の取り組み」
昨年の日本腎不全看護学会で同期の有志で透析管理関連特定行為研究会を立ち上げました。当院では特定行為自体が手探りで蓄積がないため、様々な施設での取り組みを参考にして自分の施設では特定行為研修修了者として何ができるのか試行錯誤したことを発表させていただきました。自分と同じ悩みや思いを持った方々の手助けになればと思っています。発表後にこれから特定行為を始めようと思っている方・始めたけどうまくいかない方が、自分に共感や質問をくださいました。そこから繋がりを持つことができたことも大きな収穫でした。
・教育セミナー「CKD診療ガイド2024と慢性腎臓病透析予防加算の概要」
腎不全医療の現場では、保存期CKD(慢性腎臓病)から透析にならないように指導を行う腎臓病療養指導士という資格があります。こちらはその腎臓病療養指導士の資格更新のための必須研修となっており今回「CKD診療ガイド2024と慢性腎臓病透析予防加算の概要」を担当しました。口演依頼の声掛けをいただいたとき、このチャンスをいかすことで貴重な経験となると思い挑戦しました。日々の指導でのポイントを再確認しながら、聴講されている皆さんにわかりやすく伝えることができればと努めました。人に伝えることで自分の知識も厚みができたのではないかと思います。
Q.
今年度から富山県腎不全看護研究会の会長の任を担っていると聞きました。
専門性の高い領域で、県内のネットワーク強化に取り組まれているのですね。
課題や展望などがあれば聞かせてください。
A.
さまざまな方の尽力により、富山県で2025年12月に腎不全における終末期セミナーを富山県透析医会、富山県腎不全看護研究会と共催で行うことができました。「透析を止めた日」の著者 堀川恵子先生の特別講演と、富山県内の腎臓内科医、腎不全看護師による口演が行われ、最後に堀川先生と口演者によるパネルディスカッションが行われました。
慢性腎臓病(CKD)をもった生活者である患者・家族の価値観・思いに沿った療養生活にするため、日々の関わりからALP,ACPに関連する言葉をキャッチして記録に残し多職種で実践に繋げることが大切であることを痛感しました。堀川先生の「透析を止めた日」をきっかけに腎不全における緩和ケアガイダンスが発表され、2026年度の診療報酬改定でも腎不全緩和ケアが盛り込まれるようです。富山県腎不全看護研究会も時代の流れに合わせ腎不全における緩和ケアをアップデイトしていきたいと考えています。