今日は何を食べましたか?
私たちは毎日、たくさんの食べ物、飲み物を飲み込んでいます。これが便になるのだと、思いますよね。しかし、驚くことに、出てくる食べ物は、便のわずかを占めるに過ぎないのです。
便秘の治療のカギは、ウンチをよく知ることにあります。ウンチって何から出来ているのでしょうか。
ここで、お通じ外来キャラクター"んーち君"の登場です。
はじめまして。ボク、生まれたての"んーち君"。
体温は君と同じ37度だよ。
健康なボクは、なんと重さの7割が水分。
残りの3分の1ずつを、食物残渣(食べ物のカス)、腸内細菌、その他腸の細胞の残骸などで占めているんだ。
食べ物のカスは、ボクの体の約10%だから、思ったより少ないでしょ。
入院して絶食している人は、何も食べていないから、便も出ないと思いきや、少量の軟便はたまに出てきます。「食べていないのに出てきた、胃腸の病気ではないの?」と心配する方もあります。何年も腸にこびり付いていた宿便だ、と説明する人もありますが、絶食が長期間でも、相変わらず出てきます。それは粘液、腸内細菌、細胞の残骸で出来た便なのです。
でも、食事をしているときと比べると、排便回数は少なく、少量の軟便なので、スッキリした心地よい快便感もありません。便の1割程度しか占めていないとはいえ、食べ物のカスは、よい便を作るのに大切な働きをしているのです。
では、食べ物のカスとは、具体的にどんなものなのでしょうか。それは、また次回に。
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