耳と鼻をつなぐ管を耳管と言います。耳管は耳の気圧を調節する働きがあり、高い山に登った時などの耳のふさがりが、あくびをしたり、つばを飲み込むと治るのは、耳管が開いて、空気を出し入れするからです。
耳管は通常、閉じており、あくびやつばを飲み込んだ時に開くのですが、それらの動作をしても開かない状態を耳管狭窄症、常に開いた状態を耳管開放症と言います。
耳管が狭くなると、初めは耳がふたをした感じがし、長く続くと耳に水がたまる滲出性中耳炎になります。鼻の病気が原因でなることが多いので、鼻の治療をしたり、耳に水がたまった場合は鼓膜切開や鼓膜チューブ挿入療法を行います。
耳管が常に開いていると、耳にふたをした感じや自分の息や声が耳に強く響くなどの症状が起こります。横になると症状が消えるのが特徴です。急な体重減少やホルモン異常など、いろいろな原因で起こります。
治療は、重症度に応じて、生活指導、内服治療、鼓膜テープ療法、手術療法を選択します。
次の3つの条件が揃うと耳管開放症と診断されます。
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