難聴、耳鳴り、めまいを治療します。
まず、しっかりと原因を調べ、原因に応じて、薬や手術を選択して治療します。
耳鳴りや難聴に対する薬物治療の研究では、論文「急性低音障害型感音難聴の治療薬剤について(真鍋医師)」が日本耳鼻咽喉科臨床学会の平成17年 (2005年) 最優秀賞を受賞しました。手術で治るタイプの難聴には積極的に手術治療を行っています。年齢性の難聴では補聴器を用いた聴覚リハビリで快適な日常を送っていただくことを目指しています。難治性のめまいや耳管開放症にも最新の治療法を採用しています。
アレルギー性鼻炎や花粉症にはまず内服治療を行いますが、慢性的な症状の方には体質改善のための舌下免疫療法をお勧めします。それでも症状が取れにくい時は、外来での高周波電気凝固療法や入院で行うアレルギー神経の切断手術を行います。
鼻の手術は、いずれも内視鏡を使って鼻の中から行います。鼻中隔矯正術、鼻甲介切除術、後鼻神経切除術、副鼻腔炎手術は慢性の鼻づまりに高い効果があります。
徳永医師は日本アレルギー学会専門医であり、平成27年(2015年)に好酸球性副鼻腔炎の研究で同学会の学術大会賞を受賞しました。難治性の副鼻腔炎には手術だけでなく抗体治療も行っています。
日中の眠気でお困りの方に、睡眠時無呼吸症の検査を行い、マウスピース、CPAP治療、手術、舌下神経電気刺激療法など、その方に応じた最適の治療を選択し行っています。また、慢性上咽頭炎に対して上咽頭擦過治療(Bスポット治療)を行っています。
五感とは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚をいい、私たちが毎日の生活を楽しむうえで、とても大切なものです。普段の何気ない食事でも、五感の活躍で楽しく食べることができます。まず、きれいに盛り付けられた食材を見て楽しみ、漂ってくる香りを嗅いで「早く食べたいな」とワクワクします。いざ口に入れ、歯で噛んだときの音や食感を楽しみ、次いで口に広がる味で美味しい!と感じ、とても幸せな気分になれます。
これがどうでしょう。「胃の中に入れたら栄養は同じだよ」と言って、無味・無臭・無色の物体を食べようと思うでしょうか。一口食べても、もう一口食べようとは思いませんね。
食事だけではありません。あなたにとって大切な趣味も、五感がなければ楽しむことができないものはたくさんあるでしょう。生活を豊かにするうえで、五感はとても大切なものだとわかります。
健康寿命を延ばそうと盛んに言われていますが、体が元気でさえあれば良いのではありません。五感をみずみずしく保つことは豊かな生活を送るためだけでなく、若々しい脳を保つうえでも、とても大切です。物を見るときは目、音を聞くときは耳など、何かをしようとするときは五感を意識して働かせています。しかし、意識していないときにも五感を司る体の器官と脳とは、盛んに情報をやり取りし、私達が安全な日常生活を送れるように働いてくれています。
喫茶店でくつろいでコーヒーを飲んでいるとしましょう。あなたがくつろいでいられるのは、「このコーヒーはいつもと違うな」と味覚が働いているだけでなく、あなたの身に危険な音、匂い、物体、環境がないことを、五感が休みなく働いて、「ここは安全だよ」という情報をずっと脳に送り続けてくれているからなのです。五感が衰えた人生は、想像するだけでも、とても味気ないですが、五感が衰えると脳は情報のシャワーが途絶え、一気に活動が低下してしまいます。難聴の人が認知症になる確率が高いのは、その一例です。
「五感を若く保つと言っても、歳をとると誰でも耳は遠くなるし、歳には逆らえないよ。老人性難聴って言われるでしょ」という声が聞こえて来そうですね。じつは、そうではないのです。ある研究によると、難聴と関係があるのは、動脈硬化と騒音暴露歴だけで、難聴と年齢とは直接の関係はないことが判明したのです。
つまり、歳をとると動脈硬化が進行する人が多いため、高齢者に難聴が多いだけで、高齢でも動脈硬化のない人は難聴もなく、若い人と同じ聴力を保っています。つまり、老人性難聴は、動脈硬化にならないようにすれば予防できるということです。聴力以外でも、嗅覚、味覚が訓練で鍛えられることが証明されています。
皆さん、ご自身の努力で五感を若く保つことができます。できれば、その努力のスタートは40歳から始めましょう。もちろん、70歳、80歳を超えても、努力は必ず良い成果となって現れます。それには、自分の五感の状態を知ることから。ご自身の五感機能の状況をぜひ把握していただければと思います。
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術式 | 外来 | 入院 | 総計 |
---|---|---|---|
鼓膜切開術 | 89 | 0 | 89 |
鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 | 76 | 10 | 86 |
鼓膜形成手術 | 5 | 0 | 5 |
鼓膜穿孔閉鎖術 | 7 | 0 | 7 |
乳突削開術 | 0 | 43 | 43 |
乳突充填術 | 0 | 1 | 1 |
鼓室形成手術(耳小骨温存術) | 1 | 21 | 22 |
鼓室形成手術(耳小骨再建術) | 0 | 29 | 29 |
経外耳道的内視鏡下鼓室形成術 (上鼓室・乳突洞開放を伴う) | 0 | 5 | 5 |
経外耳道的内視鏡下鼓室形成術 (上鼓室開放を伴わない) | 0 | 2 | 2 |
アブミ骨可動化手術 | 0 | 1 | 1 |
アブミ骨摘出術 | 0 | 1 | 1 |
外耳道異物除去術(単純) | 18 | 0 | 18 |
外耳道腫瘍摘出術 (外耳道真珠腫手術を含む) | 1 | 0 | 1 |
先天性耳瘻管摘出術 | 3 | 0 | 3 |
耳介血腫開窓術 | 1 | 0 | 1 |
耳管用補綴材挿入術 | 2 | 3 | 5 |
顔面神経減圧手術(乳様突起経由) | 0 | 2 | 2 |
合計 | 203 | 118 | 321 |
術式 | 外来 | 入院 | 総計 |
鼻腔粘膜焼灼術 | 51 | 1 | 52 |
内視鏡下鼻・副鼻腔手術1型 (副鼻腔自然口開窓術) | 0 | 1 | 1 |
内視鏡下鼻・副鼻腔手術2型 (副鼻腔単洞手術) | 0 | 2 | 2 |
内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型 (選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 0 | 7 | 7 |
内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型 (汎副鼻腔手術) | 0 | 51 | 51 |
内視鏡下鼻腔手術1型 (下鼻甲介手術) | 0 | 43 | 43 |
内視鏡下鼻中隔手術1型 (骨、軟骨手術) | 0 | 44 | 44 |
下甲介粘膜焼灼術 | 27 | 0 | 27 |
経鼻腔的翼突管神経切除術 | 0 | 32 | 32 |
鼻骨骨折徒手整復術 | 9 | 0 | 9 |
鼻内異物摘出術 | 4 | 0 | 4 |
合計 | 91 | 181 | 272 |
術式 | 外来 | 入院 | 総計 |
口蓋扁桃手術(摘出) | 0 | 40 | 40 |
口唇腫瘍摘出術(粘液嚢胞摘出術) | 2 | 0 | 2 |
扁桃周囲膿瘍切開術 | 5 | 0 | 5 |
軟口蓋形成手術 | 1 | 3 | 4 |
アデノイド切除術 | 0 | 15 | 15 |
咽後膿瘍切開術 | 0 | 1 | 1 |
咽頭異物摘出術(簡単) | 9 | 0 | 9 |
咽頭異物摘出術(複雑) | 11 | 0 | 11 |
中咽頭腫瘍摘出術(経口腔) | 0 | 1 | 1 |
喉頭ポリープ切除術(直達喉頭鏡) | 0 | 3 | 3 |
喉頭腫瘍摘出術(直達鏡) | 0 | 3 | 3 |
声帯ポリープ切除術(直達喉頭鏡) | 0 | 3 | 3 |
舌腫瘍摘出術(粘液嚢胞摘出術) | 1 | 0 | 1 |
合計 | 29 | 69 | 98 |
術式 | 外来 | 入院 | 総計 |
唾石摘出術(深在性) | 0 | 2 | 2 |
唾石摘出術(表在性) | 5 | 0 | 5 |
顎下腺摘出術 | 0 | 5 | 5 |
顎関節脱臼非観血的整復術 | 1 | 1 | 2 |
甲状腺悪性腫瘍手術(切除) (頸部外側区域郭清を伴わない) | 0 | 1 | 1 |
甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術 (片葉のみ) | 0 | 3 | 3 |
気管切開術 | 0 | 4 | 4 |
耳下腺腫瘍摘出術(耳下腺深葉摘出術) | 0 | 3 | 3 |
耳下腺腫瘍摘出術(耳下腺浅葉摘出術) | 0 | 4 | 4 |
深頸部膿瘍切開術 | 0 | 2 | 2 |
頸嚢摘出術 | 0 | 2 | 2 |
皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) (長径2cm未満) | 1 | 0 | 1 |
皮膚切開術(長径10cm未満) | 2 | 1 | 3 |
合計 | 9 | 28 | 37 |
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