神経内科は、脳や脊髄、末梢神経、筋肉などの病気を診る科です。
頭痛、めまい、ふらつき、物忘れ、話しにくい、体や手足が動きにくい、体や手足がしびれる、体や手足が震えるなどの症状の原因を調べて治療します。
頭痛、めまい、認知症、脳卒中、てんかん、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、脳髄膜炎、末梢神経炎、重症筋無力症、多発筋炎などの病気を扱っています。
くも膜下出血や髄膜炎など緊急に治療が必要な命にかかわる怖い頭痛もあります。急に起こり、これまで経験したことがないひどい頭痛や手足の麻痺やしびれを伴う頭痛の場合は、至急受診する必要があります。
脳幹、小脳、大脳から起こるめまいには、脳卒中、脳腫瘍、脊髄小脳変性症、パーキンソン病、多発性硬化症、てんかんなどがあります。
代表的な認知症は、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症ですが、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫、ビタミンの欠乏、甲状腺ホルモンの欠乏、アルコール依存症などでも認知症になります。
急に体の片側の手足(例えば右の手足など)が同時に動きにくい、顔つきが変わる、ろれつが回らないといった症状が出た時は脳卒中の可能性が高く、早期の受診が必要です。
脳梗塞が起きてから間もない時は、血栓を溶かして麻痺を改善させる血栓溶解療法を行うことができます。
手足を硬直させて泡を吹くてんかんは有名ですが、てんかん以外に、脳の病気、腰や筋肉の病気、破傷風などによっても起こります。
高性能CTスキャン、気管支内視鏡などで胸部異常陰影の正確な診断をいたします。
入院が必要な肺炎は当科にご相談ください。
気管支喘息やアレルギー性肺疾患でお困りの方はご相談ください。
慢性呼吸不全の患者さんには、在宅酸素療法、訪問看護で日常生活をサポートいたします。
禁煙外来で無理なくタバコがやめられるよう、サポートいたします。
(令和5年3月現在休止中です。)
高性能超音波検査、運動負荷心電図、ホルター心電図などの検査を行っています。
心不全や不整脈の入院治療を行っています。
肺はいくつあるでしょう。答えは、2つです。なぜ肺は2つあると思われますか。
それはきっと、生き物にとってそれだけ大事だからでしょう。もう少し詳しく言いますと、右側の肺は、上、中、下の3つ(上葉、中葉、下葉)。左の肺は、上、下の2つ(上葉、下葉)に分かれています。鼻や口から吸いこんだ空気は、のどから気管、気管支という管を通って、肺に運ばれます。
肺には、空気が出入りする無数の小さな袋(肺胞)がぶどうの房のようにたくさんあって、そこから体に必要な酸素を受け取り、また、いらなくなった二酸化炭素をはき出すのです。この小さな袋(肺胞)の直径は、0.2mm程度で数の子の粒より小さいですが、両方の肺を合わせると、なんと3億個にもなるのです。
近年、肺の病気が増えています。とくに肺がんは、日本人男性の死因1位、女性では2位と、その数を増しています。
肺がんが増えてきたのはなぜでしょう。原因はタバコです。タバコの煙の中には、ニコチン、タール、一酸化窒素など、タバコ3悪といわれる有害物質や、60種類もの発がん性物質が含まれています。その煙を毎日吸い込んだら、肺が悲鳴を上げてしまいます。
でも、タバコを吸わない女性にも、肺がんが増えているのはなぜでしょうか。それは、受動喫煙の影響だといわれています。タバコの煙は、喫煙時に、タバコやフィルターを通して吸い込む「主流煙」と、これが吐き出された「呼出煙」、およびタバコの先から立ち上る「副流煙」に分けられます。タバコの煙に含まれる有害物質は、主流煙よりも、副流煙に多く含まれているのです。ですからタバコを吸わない人でも、タバコを吸っている人の煙を長い期間吸い込んでいると(受動喫煙)、肺がんの発生率が高くなるのです。
肺の病気に限らず、がんや心臓病など、多くの病気にとってタバコの影響は、予想以上に大きいものです。あるデータでは、私たちの健康に与える悪影響で一番大きいものに、喫煙があげられています。病気の治療をする前にできることが、禁煙なのです。
糖尿病腎症、慢性腎炎、ネフローゼ症候群などが主な対象疾患となります。
診断に必須な腎臓ドップラーエコー、腎生検などの検査も受けられます。
ネフローゼを呈する腎疾患で腎生検およびステロイド治療を行っており、治療も投薬ばかりでなく日常生活での食事や運動についても個別指導を行います。
慢性腎不全が進行し、透析治療にならぬよう透析導入を回避する治療をします。
お腹にある腹膜を利用した透析です。お腹にカテーテルという管を挿入する必要があります。カテーテルから透析液を注入し、数時間腹腔内に貯めておくことで尿毒素が体から消えていきます。
毎日行う必要がありますが、自宅で簡単に行える治療です。通院が難しい高齢者や仕事が忙しく血液透析に通う時間が無い方にお勧めします。
当院では慢性腎臓病(CKD)の患者さんを対象にCKD指導外来を開設しています。すべて予約制です。指導は専属の看護師が担当します。
腎臓病について知りたい方や食生活や日常生活の送り方を聞きたい方はぜひご利用ください。
糖尿病の合併症である腎臓病を放置しますと将来人工透析が必要になります。
そこで透析を回避する目的で、医師、看護師、管理栄養士がそれぞれの専門的な知識をもって個々の患者さんに指導を行います。すべて予約制です。
医学的に、貧血とは赤血球が減っている状態を言います。一般的な顔色が悪くなったり、ふらついたりするではありません。
原因は、大きく2つあります。1つ目は、どこかから血液が失われていること、2つ目は、赤血球を造る材料が不足していることです。外傷で出血すれば当然ですが、内蔵から少しずつ出血している場合は、自覚症状はありません。一番多いのが、胃や腸の消化管からの出血です。貧血があれば、まず胃腸の検査が必要です。
2つ目の赤血球をつくる材料で、最も重要であるのが鉄です。鉄が不足する鉄欠乏性貧血が、貧血の中では一番よく見られます。鉄は肉や牛乳、野菜などに多く含まれています。普通の食事を摂っていて鉄が不足することはありません。
成長期で、スポーツなどの激しい運動をすると鉄の消費が早く、鉄が不足する場合もあります。成長期の鉄欠乏性貧血です。この場合は鉄剤によって回復します。
問題は、大人の鉄欠乏性貧血です。原因をしっかり調べる必要があります。1つ目の胃腸からの出血が原因の場合もあります。
白血球数が減っていることを言います。白血球が減る原因は、大きく感染症と血液の病気です。
薬剤の副作用ということもあります。1回目の検査で減少していても、2回目は正常ということもあります。
詳しい検査が必要となりますので、受診をお勧めします。
血小板数が減少していることを言います。血小板が減る原因も、感染症と血液の病気です。
白血球と同じく薬剤の副作用ということもあります。10万以下なのか、5万以下なのかで対応が大きく異なります。
急を要することもありますので、早めの受診をお勧めします。
リンパ球は、外から入ってくるウイルスや細菌から身体を守る免疫の中心的な役割を果たしています。
全身にリンパ管が張り巡らされており、リンパ球が移動して異物に備えています。その節目がリンパ節です。身体にウイルスや細菌が入り込むとその部分のリンパ節にリンパ球が集合して来ます。
主に頚部と腋窩(脇の下)そけい部(足の付け根)にリンパ節が集まっています。
感染を起した部位のリンパ節が腫れてきます。これがリンパ節炎です。
一般にリンパ節炎は発熱と疼痛を伴っています。原因のウイルスや細菌を治療することによって治って行きます。
ところが、発熱も疼痛もなくリンパ節が腫れてくることがあります。
この場合は、リンパ腫などの腫瘍による場合も含まれます。1cmを越える場合は、リンパ節を生検して調べることもあります。一度受診されることをお勧めします。
発熱の多くは感染症です。感染症の中で一番多いのが風邪です。
次に多いのがいろいろな部位の感染症です。
ところが病院で検査、治療しても熱が下がらず、原因が分からない場合があります。それを不明熱と言います。不明熱は、血液の病気が多く含まれます。
また膠原病のような病気が隠れている場合もあります。詳しい検査が必要になりますので、血液内科の受診をお勧めします。
血液内科の診療を広く多くの医療従事者に知ってもらいたくブログを始めました。一般内科外来で遭遇する疾患のちょっとした疑問に、非専門の先生の目線からお答えします。
【清水医師の著書紹介】「心と体の健康十講」 http://www.shinseikai.jp/info/department_detail.cgi?id=0229
3年目、4年目の後期研修医たちの日常をチョコチョコ書いています。 涙あり笑いありで、4人で励まし合って、日々診療に励んでおります。
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